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交通システム工学科1年 7098 三木田 龍一 |
1. H5系とは? 新幹線H5系電車は、北海道旅客鉄道(JR北海道)が所有する新幹線車両だ。東日本旅客鉄道(JR東日本)のE5系をベースとしている。車両のデザインコンセプトは、「北海道への旅の序章として、その先の旅への想いを奏でる~Prologue of the North Experience~」で、1編成あたりの製造コストは約45億円だ。主に東北・北海道新幹線として東京駅~新函館北斗駅間を最速4時間2分で結ぶ。 写真1 東京駅ホームに停車中のH5系 2. 概要
3. H5系の導入経緯 H5系を導入する以前、2011年3月5日にE5系が導入され、「はやぶさ」として営業運転を開始した。このE5系は、JR東日本が2000年に策定した中期経営構想「ニューフロンティア21」における「世界一の鉄道システムの構築」において、東北新幹線を最高速度360km/hで運転させることが含まれており、それに基づき2002年に社内で発足させた「新幹線高速化推進プロジェクト」において、新幹線高速試験電車「FASTECH 360」(E954形・E955形電車)を開発し、2005年から地上設備も含めた各種試験を行っていた。その結果、環境対策やコスト対効果を考慮すると最高速度320km/hが妥当と見直され、この最高速度に対応した車両としてE5系が開発製造された。その後、E5系と同様にH5系にも導入された。 4. H5系の落成 2014年10月8日から11日にかけてH5系の第一編成であるH1編成は、川崎重工業兵庫工場から出場し、13日に最初の2両が函館港に陸揚げされた。その後、第2編成も陸揚げされ、22日までに2編成20両が函館総合車両基地(現・函館新幹線総合車両所)に搬入され、11月1日に同車両基地に報道陣に初公開された。 2014年度の走行試験は、2014年12月1日に函館総合車両基地~新函館北斗駅間で開始され、新函館北斗駅で歓迎セレモニーが開催された。翌2日から木古内駅~新函館北斗駅間の本線上で本格的な試験走行が開始され、7日から区間を奥津軽いまべつ駅~新函館北斗駅間に延長し、初めて青函トンネルを通過して本州側に入線した。最高速度も当初の30km/hから、12月13日に130km/h、12月26日に260km/hと段階的に引き上げられた。 2015年1月30日からは、積雪時の走行安定性、着落雪の影響、低温での各機器の動作状況、青函トンネル内での機器への影響等を確認する冬期性能検証に重点をおいた走行試験に移行し、同年3月1日まで実施された。 2015年度の走行試験は、まず2015年4月21日から奥津軽いまべつ駅~新函館北斗駅間で開始され、5月24日から区間を新青森駅~新函館北斗駅間に延長し、新青森駅へ初入線した。同年7月30日に終了し、秋からは新青森駅~新函館北斗駅間で乗務員訓練等が開始された。 JR北海道は北海道新幹線 新青森駅~新函館北斗駅間の開業までに4編成40両を導入し、2015年6月までに4編成すべての陸揚げが完了した。 5. H5系とE5系の比較 北海道新幹線を走行する車種としては「H5系」と「E5系」の2種類がある。どちらも東京駅~新函館北斗駅間を「はやぶさ」、「はやて」などとして活躍しているがそれぞれ異なる点を主に5つ挙げていく。 ① 車体の帯の色が違う・・・ 「E5系」はラインの色がピンクに対し、「H5系」はラインの色が北海道のラベンダーなどを 意識した紫色となっている。 ② ロゴマークが違う・・・ 「E5系」はハヤブサをモチーフとしたロゴマークが描かれているのに対し、「H5系」は 北海道の雄大さと北海道に飛来するシロハヤブサをモチーフとしたロゴマークが描かれて いる。 ③ 乗降ドアの色が違う・・・ 「E5系」は普通車の乗降ドアの色がベージュ系の色なのに対し、「H5系」はJR北海道の コーポレートカラーを連想させる萌黄色となっている。 ④ 床やカーテンの柄が違う・・・ 「E5系」と「H5系」同様に普通車の座席自体は同じだが床の色や模様が雪の結晶を イメージした北海道仕様となっている。また、ブラインドはアイヌ文様にヒントを得た 柄のデザインとなっている。 ⑤ 車内照明がLED・普通席全席コンセント・・・ 「E5系」の普通車・グリーン車の車内照明は蛍光灯なのに対し、「H5系」はLED となっている。また、「E5系」普通車では最前列の全席および窓側のみの設置だった コンセントが、「H5系」では普通車も全席に設置されている。 参考文献
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